-
Q43 生前に遺留分を放棄することはできますか?
家庭裁判所の許可が得られればできます。
-
Q42 生前に相続放棄をすることはできますか?
できません。
-
Q41 換価分割とは何ですか?
相続財産を第三者に売却して現金化し、それを分けあう遺産分割方法です。
-
Q40 代償分割とは何ですか?
遺産分割において、特定の相続人が財産を相続する代わりに、他の相続人に自己の金銭などを与える遺産分割方法です。
-
Q39 税金がかからないように財産分与することはできますか?
分与する財産が分与する人の居住用財産の場合、先に離婚をしてから所有権を移転させれば、居住用財産を譲渡した場合の3,000万円の特別控除が適用できるため、最高で3,000万円の売却益まで税金がかかりません。
-
Q38 離婚により財産分与をした場合の税金について教えてください。
離婚により土地や建物などの不動産を分与した場合に、分与時の不動産の時価が、購入時の価格(建物については減価償却後の価額)よりも値上がりしていれば、その差額(=譲渡益)に対して、分与する側に所得税・住民税がかかります。
-
Q37 売却により損が出ました。何か税金が安くなる特例はありますか?
居住用財産の買換え等の場合の譲渡損失の損益通算及び繰越控除
特定居住用財産の譲渡損失の損益通算及び繰越控除
などがあります。 -
Q36 売却により利益が出ました。何か税金が安くなる特例はありますか?
居住用財産を譲渡した場合の3,000万円特別控除の特例
10年超所有した居住用財産を譲渡した場合の軽減税率の特例
特定居住用財産の買換え特例
などがあります。 -
Q35 短期譲渡所得とは何ですか?
土地建物を譲渡した年の1月1日現在において、所有期間が5年以下の場合の譲渡所得をいいます。この場合、税率は39.63%です。
-
Q34 長期譲渡所得とは何ですか?
土地建物を譲渡した年の1月1日現在において、所有期間が5年を超える場合の譲渡所得をいいます。この場合、税率は20.315%です。
なお、譲渡した財産が居住用財産で、かつ、所有期間が10年超の場合には、譲渡所得が6,000万円以下の部分まで、税率が14.21%となる特例があります。 -
Q33 譲渡所得の計算上、取得費が不明な場合はどうなりますか?
取得費を売却した金額の5%とすることができます。また、取得費が不明な財産が土地の場合、市街地価格指数により取得費を合理的に算定することもできます。
市街地価格指数とは、一般財団法人日本不動産研究所が、全国223都市内の調査地点の地価を年2回調査し、指数化するものです。 -
Q32譲渡所得の計算上、譲渡費用となるものを教えてください。
★図
-
Q31 譲渡所得の計算上、取得費となるものを教えてください。
★図
-
Q30 譲渡所得の計算方法を教えてください。
次の算式により計算します。
譲渡収入-(取得費+譲渡費用) -
Q29 親子間借入れで贈与と認定されないためのポイントを教えてください。
適正な金銭消費貸借契約書を作成すること
契約に従い毎月確実に返済すること
返済期間は返済完了年の親の年齢がおおむね80歳までの期間とすること
返済能力を超える貸し借りをしないこと
などがあげられます。 -
Q28 親子間借入れの注意点は何かありますか?
ある時払いの催促なしの場合、贈与と認定される可能性があります。
-
Q27 名義預金とならないためのポイントを教えてください。
贈与契約書を作成しておくこと。
預金通帳やキャッシュカード、印鑑等を子が保管(管理)すること
親名義の預金の印鑑とは別のものとすること
贈与税の申告と納税を自分(子)ですること
などがあげられます。 -
Q26 名義預金とは何ですか?
配偶者や子・孫などの名義で預金されているが、通帳や印鑑の管理実態等から実質的には被相続人の預金と認められるものをいいます。
-
Q25 連年贈与にならないためにはどうすればよいですか?
適法な贈与契約書を作成し、客観的な贈与の事実を残しておけば、贈与の金額を毎年変える、贈与の日にちを毎年変える、贈与税を支払うなどをしなくても、連年贈与とみなされることはありません。
-
Q24 連年贈与とは何ですか?
毎年同じ金額の贈与を繰り返すと、その合計金額を初年度に一括して贈与したものとみなされて、まとめて贈与税を課税されるというものです。
-
Q23 直系尊属から結婚・子育て資金の一括贈与を受けた場合の非課税とは何ですか?
直系尊属(祖父母・父母など)から、20歳以上50歳未満の子や孫などへ結婚・子育て資金を贈与した場合、受贈者1人あたり、1,000万円まで(結婚関係で支払われるものは300万円まで)の贈与税が非課税となる制度です。
-
Q22 直系尊属から教育資金の一括贈与を受けた場合の贈与税の非課税とは何ですか?
直系尊属(祖父母や実親)から子や孫へ教育資金を一括贈与した場合、1,500万円までの贈与税が非課税となる制度です。
-
Q21 住宅取得等資金の贈与税の非課税の要件は何ですか?
住宅の取得に充てるために金銭の贈与を受け、実際にその金銭を住宅の取得資金に充てていること
直系尊属(父母・祖父母等)からの贈与であること
贈与を受ける者がその年の1月1日において20歳以上であること
贈与の翌年3月15日までに住宅の引渡を受け、同日までに居住していること、又は居住することが確実であると見込まれていること
建物の登記簿面積が50㎡以上240㎡以下であること(震災被災者は除く)
中古住宅の場合は建物の築年数が、マンション等耐火建築物なら25年、木造等耐火建築物以外なら20年以内であること
不動産の取得新築等の相手が親などの特殊関係者でないこと
平成21年分から平成27年までの贈与税の申告でこの制度を利用していないこと
贈与の翌年の2月1日から3月15日までに贈与税の申告を行っていること
贈与を受ける者の贈与を受けた年の所得金額が2,000万円以下であること -
Q20 住宅取得等資金の贈与税の非課税とは何ですか?
直系尊属である両親、祖父母などから住宅取得資金として贈与を受けた場合に一定の金額が非課税(平成28年度中の契約締結で最高1,200万円)となる制度です。
-
Q19 贈与税の配偶者控除のデメリットは何ですか?
不動産取得税がかかります。また、相続で取得する場合と比べて登録免許税が高くなります。
-
Q18 贈与税の配偶者控除のメリットは何ですか?
相続開始前3年以内の生前贈与加算の対象とならないことです。
なお、居住用財産を夫婦の共有にしておくと、将来自宅を売却した際に「居住用財産を譲渡した場合の3,000万円の特別控除」という特例を夫婦ともに適用することができるため、合計で6,000万の売却益まで税金がかからなくなります。 -
Q17 贈与税の配偶者控除の要件は何ですか?
婚姻期間が20年以上であること
今までに配偶者控除を受けていないこと(同一夫婦間で1度だけ)
贈与財産は、居住用不動産又は、居住用不動産の取得資金のいずれかであること
贈与を受けた年の翌年3月15日までに贈与された(又は取得した)居住用不動産を居住の用に供し、その後も引き続き居住する見込であること
贈与税の申告をすること -
Q16 贈与税の配偶者控除とは何ですか?
配偶者が居住用不動産またはその購入資金をもらった場合に、もらった金額から最大2,000万円が控除できるという制度です。
-
Q15 不動産をもらった場合の財産の価格はどのように計算しますか?
国税庁が定める財産評価基本通達により評価した価格となります。
具体的には、土地は路線価もしくは固定資産評価額、建物は固定資産評価額をベースに計算した価格です。
ただし、負担付贈与により不動産をもらった場合には、財産評価基本通達により評価した価格ではなく、もらった時点の時価となります。 -
Q14 贈与税がかからない財産はありますか?
次のような財産をもらった場合、贈与税は非課税となります。
★図 -
Q13 贈与税(相続時精算課税)の計算方法を教えてください。
相続時精算課税を選択した贈与者ごとに、1月1日から12月31日までの1年間にもらった財産の合計額から2,500万円の特別控除額(前年以前にこの特別控除の適用を受けた金額がある場合には、2,500万円からその金額を控除した残額)を控除した残額に20%の税率を乗じて計算します。
-
Q12 贈与税(暦年課税)の税率は何%ですか?
一般税率と特例税率があります。
★国税庁図 -
Q11 贈与税(暦年課税)の計算方法を教えてください。
1月1日から12月31日までの1年間にもらった財産の合計額から基礎控除額110万円を差し引いた金額に税率を乗じて計算します。
-
Q10 延納とは何ですか?
贈与税を何年かに分けて分割納付する制度です。
延納を希望する場合には、申告書の提出期限までに税務署に申請書等を提出して許可を受ける必要があります。 -
Q9 贈与税の申告・納税期限はいつですか?
財産をもらった年の翌年3月15日です。
なお、相続時精算課税により財産をもらった場合には、たとえ納税額が0であっても翌年3月15日までに申告する必要があります。 -
Q8 相続時精算課税のデメリットは何ですか?
一度選択したら、特定の贈与者からの贈与については暦年課税を選択することができないこと
相続税の課税対象になり、また、相続税が発生する場合があること
不動産取得税や登録免許税などコストが高くなること
などがあげられます。 -
Q7 相続時精算課税のメリットは何ですか?
2,500万円まで無税で贈与できるため、早期に多額の財産を贈与することができること
収益物件を贈与すれば、相続税対策になる可能性があること
値上がりする可能性が高い財産を贈与すれば、相続税対策になる可能性があること
などがあげられます。 -
Q6 相続時精算課税とは何ですか?
相続時精算課税を選択した贈与者ごとに、1月1日から12月31日までの1年間にもらった財産の合計額から2,500万円の特別控除額(前年以前にこの特別控除の適用を受けた金額がある場合には、2,500万円からその金額を控除した残額)を控除した残額に対して贈与税を課税します。
なお、相続時精算課税は、一定の要件に該当する場合に限り選択することができます。 -
Q5 暦年課税とは何ですか?
個人が1月1日から12月31日までの1年間にもらった財産の合計額から基礎控除額110万円を差し引いた残額に対して贈与税を課税します。
したがって、1年間にもらった財産の合計額が110万円以下であれば贈与税はかかりません(この場合、贈与税の申告は不要です)。 -
Q4 贈与契約は撤回できますか?
口約束などの書面によらない贈与契約は、いつでも撤回できます。
-
Q3 負担付贈与とは何ですか?
財産をあげる代わりに、受贈者に何かしらの義務を負担してもらう贈与です。
-
Q2 死因贈与とは何ですか?
「私が死んだら財産をあげましょう」「いただきます」という、贈与者の死亡によって効力が生じる贈与です。この場合、受贈者には贈与税でなく相続税が課されます。
-
Q1 贈与とは何ですか?
贈与者が財産を無償で受贈者に与える意思表示をし、受贈者がそれを承諾することにより成立する契約です。